初めての「海外格安ツアー」を計画中の皆さんへ(アビイさんの体験談を基に)

まずは手始めに「海外格安ツアー」の賢い利用の仕方について解説します。そこからイギリス旅行記、ビートルズの足跡を訪ねて、と話題を広げる予定です。ただ、順番が前後するかもしれませんがその辺りはご勘弁を(^^ゞ

初めての「海外格安ツアー」を計画中の皆さんへ(その8)

もう一つ追加情報です。現地で使う「お金」の話です。

 
「現金」はもちるんなんですが、あまり多額の現金は持っていかない方が良いです。日本は治安の良い国なので、私達はそれに慣れてしまっていますが、海外では市民が犯罪に巻き込まれる盗難などの事件などは日常茶飯事です。もちろん、紛失の危険もあります。日本みたいに落とした財布がちゃんと持主に戻って来るなんて国は、世界中探しても希少な存在です。それに支払いの時に多額の現金を持っているところを見られると、目を付けられて強盗の被害に遭うおそれもあります。
 
それと現金が面倒くさいのは、釣銭が発生することです。紙幣ならまだしも硬貨が一杯溜まると嵩張るし邪魔です。それに区別するのがまた面倒くさい(−_−;)例えば、イギリスはユーロは使わず、ポンドを使っていますが、8種類(!)も硬貨があります。このイギリスの硬貨が色も形も大きさも似たり寄ったりで、外国人には区別が難しいんです。下の画像を見てみてください。日本の硬貨のようにでっかいアラビア数字の表記はなく、小さい表記しかありません。後はみんな英文ですから、区別するのに一苦労します。それが面倒だからつい紙幣で支払ってしまい、その結果、硬貨がドンドン溜まるという悪循環に陥ります。1ペニーなんて必要なのかと思いますけどね。小銭がちょっと溜まっていたので、これでタクシーの料金を払おうとしたら「これじゃぁこのコイン1枚にもならないよ。」と運転手に笑われてしまいましたf^_^;

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それに比べて日本の硬貨の分かりやすいこと。これなら誰でも分かりますよね。5円だけはアラビア数字じゃないですが、色が違うし、穴も開いてますから。穴が空いたコインは世界中探しても珍しいんです。ですから、お土産に持って帰る外国人観光客もたくさんいます。

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私は、リヴァプールビートルズの足跡を訪ねた後、マクドナルドで食事をすることにしました。すると、国内では見たことがないようなオーダー・マシンがあるのに気がついて、どうしていいかわからず、戸惑っていました。そうすると、30歳前後位の女性が何かお困りですかと声をかけてくれました。それがなかなかの美人でちょっとときめいてしまいましたf^_^;いや、そんな話はこっちに置いといて、最初は「いえ、大丈夫です。」と言って一旦は断ったんですが、ポケットの中に小銭がいっぱい溜まっていることを思い出して、そうだ、このポケットの小銭がいくらあるか数えてもらおうと「これ全部でいくらあるか数えてもらえますか?」と尋ねました。そうすると私が手のひらいっぱいに広げたコインを1枚1枚丁寧に数えて、全部で4ポンド50シリングありますと教えてくれました。4ポンドなら1ポンド紙幣4枚分に相当します。それだけあれば十分マクドナルドで商品を注文することができます。でも、どれがいくらのコインだったか全く見分けがつかなかったので、カウンターにコインをばらまいて「ここから選んでくれ。」と店員に頼みました。そうすると店員は、慣れた手つきでちょいちょいと硬貨を選び出してくれました。さすがに、イギリス国民は当たり前の話ですが、日常生活で硬貨を使い慣れているので、この位の事はお手の物なんですね。
 
さらに、帰国して日本円に交換するのも硬貨ではできません。紙幣に相当する硬貨を持っていながら交換できないなんて、こんな勿体無い話はありません。記念に持って帰るなら小銭程度ですよね。私は、チップとして小銭を全部置いてきました。
 
じゃあどうするか、最良の手段は「クレジットカード」です。当たり前過ぎますかねf^_^;先進国で観光客が大勢押し寄せるようなスポット近辺には、カードが使える店が殆どです。これだと暗証番号さえちゃんと覚えていれば、現金のやりとりがいりません。ロンドンでの体験ですが、どんな小さな店でもレストラン、ショップ、タクシー、列車の乗車券ありとあらゆる所で使えます。唯一使えなかったのは、公衆トイレです。ロンドンの公衆トイレは、殆どが有料で大体30から50ペニー位です。公衆トイレだけは硬貨が必要です。後チップですね。その点、先進国にもかかわらず日本の方が不便ですね(−_−;)カードが使えない店が結構ありますから。
 
あ、もちろん、国際的に通用するカードじゃないとだめですよ、VISAとかMasterとか。とりわけ、VISAカードは最強です。これが使えないショップはまずありません。ただし、暗証番号だけは必ず覚えておきましょう。これがないとカードリーダーが使えません。そして、殆どのショップではカードリーダーを使います。これが、日本のショップならサインでオーケーのところもありますし、場合によっては暗証番号の入力すら必要がないショップもあります。これは、セキュリティからすると問題ですね。少なくともロンドンではどんな小さな店でもカードリーダーを置いてない店はありませんでした。
 

ついでですが、これもロンドン限定情報になっちゃいますけど、ロンドンの物価は世界有数の高さです。安いのは地下鉄の料金ぐらいですかね。1番高いと感じるのは、やはり食事でしょう。ランチを食べようとしても、軽く2,000円位いってしまいます。それと、私が知らないだけかもしれませんが、ロンドン市内にはいわゆる「牛丼チェーン店」的な、格安のファースト・フードショップは探した限りではありませんでした。せいぜい、マクドナルドぐらいですかね。それに、これも有名な話ですが、イギリス料理においしいものはありません。一説によれば、イギリスは18世紀から産業革命を起こしましたが、それに力を入れすぎて料理については、あまり研究が進まなかったらしいです。あくまでも噂に過ぎませんが。

 
しかし、これはやっぱり国民性の違いから来ているんだと思います。例えば、日本人は四季の移り変わりがあるので、それに鍛えられて繊細な味覚の感覚を身に着けたのではないかと思います。それに日本列島は北から南までとても長く、気候風土にも大きな違いがありますし、海に囲まれていること、山岳が多く住める場所が少ないことなどのために、それぞれの地域で独自の食文化が発達したという点もあるかもしれません。それに、もともと日本人の味覚に対する感覚がとても繊細だったということもあるのかもしれません。
 
そう言ってはなんですが、イギリス料理と聞いてピンとくるものはありませんよね。日本なら会席、寿司、うどん、すき焼き、ラーメン、うどん、お好み焼き、たこ焼きなど、ありとあらゆるジャンルの料理があり、それぞれにその道を極めたレジェンドがたくさんいます。イタリアにはにはパスタとピザがありますし、フランス料理にはフルコースの高級料理があります。しかし、イギリス料理といってもピンとくるものは何もありません。あれだけ文化が発達した国なのに、料理が貧しいと言うのは何故なんでしょうか?これは、国民性というか思想の違いなんでしょうね。おそらく、世界中で食に対するこだわりが最も強いのは中国人でしょう。何しろ「四つ脚のものはテーブル以外は何でも食べる」というのが彼らの世界からの評判ですから(笑)庶民が食事を満足に食べられなくなると、革命が起きるというのが中国の歴史で繰り返されてきたことです。
 
それはともかく、ロンドンで食事を取ろうと思ったら、それなりの出費が必要であることを覚悟しておいて方がいいです。私の最大の目的はビートルズの足跡を巡る事だったので、ケチケチ旅行でホテルについても食事についても全くこだわりはありませんでした。ともかく何か腹を満たせればそれで良いと割り切っていたんです。ですから、極力食費は節約して、どうしてもガッツリ食べたいという時を除いては、サンドイッチなどの軽食で済ませていました。日本の牛丼チェーン店の有難みをひしひしと感じました。安い値段でお腹いっぱいになりますもんね。
 
 

初めての「海外格安ツアー」を計画中の皆さんへ(アビイさんのロンドン一人旅の体験談を基に) (その7)

追加情報です。ロンドン市内観光限定ですが。

 

ロンドンの地下鉄というか、交通機関を利用する際の鉄則。それは「Oyster Card」を購入することです。日本で言えば、「Suica 」「Icoca」などに当たるICカードです。地下鉄を利用するなら、必ず購入しましょう。普通にキップを買うと、バカ高い料金を払わないといけません。大きさもちょうど日本で使っているICカードと同じです。

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自販機で簡単に購入できます。ロンドン市内で購入すれば、日本語での表示もできます。VISAなどのクレジットカードも使えます。デポジット料金£5+チャージ(top up と言います)料金が必要です。クレジットカードの差し込み口は左手にあります。差し込んで認識されたら、タッチパネルで暗証番号を入力して、最後に右下の緑色のEnterを押します。それで購入したのがこれですね。現金ももちろん使えます。

 

何が便利かといって乗車のたびに料金を計算する必要がないことです。ロンドンの地下鉄の料金体系は複雑で、ピーク時・オフピーク時、エリアによって料金が異なるんです。こんなものややこしくて覚えられませんし、いちいち計算もできません。日本なら自販機の上部に乗車駅から降車駅までの運賃が必ず表示されていて、それで運賃を確認してから切符を買いますよね?ロンドンの地下鉄ではそもそもそんな表示がないし、時間帯によって料金が替わるから表示のしようがないんです。ですから、必然的にカードを使用することになります。バスもこれで乗れます。っていうか、もうこれでしか乗れなくなりました。

 

自販機も2種類あって、購入とチャージの両方ができる「Buy Your Card Here」とチャージだけできる「Top-up Here」があります。ですから、購入する時だけ気を付ければいいですね。それから大事なことが一つ。もし、自販機の上部の液晶画面に「No Change Given(釣銭切れ)」と表示されていたら、釣銭が出ません!料金ピッタリの現金を投入するか、クレジットカードを使いましょう。うっかり料金以上の現金を投入してしまい、釣銭が出ないと駅員に文句を言っても取り合ってもらえません。

 

top up料金は何通りか決まっていて、そこから選択します。滞在期間や乗車頻度にもよりますが、とりあえず£20位チャージしておけば十分でしょう。不足すればチャージすればいいですし、余れば返して貰えます。ただし、現金で購入した場合は現金で返して貰えますが、カードで購入した場合は後日口座に振り込まれます。

 

Oyster Card には日本の鉄道のICカードにはない独特の制度があり、「price cap」といって1日に引き落とされる料金に上限があるということです。簡単に言えば「1日乗り放題」ってことですね。日本の感覚からすると、とても考えられないんですがf^_^;

 

改札の右手に黄色のカードリーダーがあるので、そこにカードをタッチして改札を通過します。下車する時にもタッチします。これちゃんとやらないと、高額の罰金を払わされることがあるので気をつけて下さい。

 

いよいよ帰国するとなって、カードが必要ないとなったらデポジットとチャージした料金を返金してもらいましょう。これを「Refund」と言います。自販機でも窓口でも可能ですが、私は窓口で返金してもらいました。窓口の係員に「Refund it,please.」と言ってカードを差し出します。もし、クレジットカードで購入したのなら、同時にクレジットカードも差し出します。係員がサインを求めてくるので、サインします。これで手続は終わり。クレジットカードと明細書を受け取ります。料金は後日クレジットカードの口座に振り込まれます。

初めての「海外格安ツアー」を計画中の皆さんへ(アビイさんのロンドン一人旅の体験談を基に)(その6)

準備編

 さて、本来は一番最初に書くべき準備編です。ここでどれだけしっかり準備しておくかで勝負が決まると言っても過言ではありません。お金を節約する分、ここには力を入れる必要があります。

 

2 目的をはっきりさせること

 「こんな所に泊まりたい」「このスポットを観たい」「これを食べたい」「これを買いたい」「こんなアトラクションに参加したい」…みなさん、特に「格安ツアー」を目指している方は、なぜそこに行きたいのか目的をはっきりさせることが重要です。その目的のために他の予算を削るわけですから。逆にいえば、それ以外の部分は極力お金をかけないようにする必要があります。

 

 私の場合は、「ビートルズの足跡を尋ねること、特に、アビイ・ロードで写真を撮影すること」というはっきりとした目的がありましたから、それ以外のホテル、食事、土産物などには目もくれませんでした。格安のホテルで食事もなし、物価が高いせいもあって本当に食費にはお金をかけませんでした。

 

3 手段を選択すること

 ここなんですが、観光目的での海外渡航の手段としては、①添乗員付きのツアー②格安ツアー③ツアーを利用せずすべて自分で段取りするの3つがあると思っています。このうち、私は、今回は②「格安ツアー」を選択しました。

 

 費用で比較すると、①添乗員付きのツアー>②格安ツアー>③ツアーを利用せずすべて自分で段取りするとなりますね(高い順)。

 手間で比較すると、③ツアーを利用せずすべて自分で段取りする>②格安ツアー>①添乗員付きのツアーを利用するとなります(かかる順)

 

 要は、このバランスをどう考えるかです。お金のことだけ考えれば③を選択することになります。しかし、これはよほど海外旅行に慣れた人や前に行ったことがあるという場所を除いて、かなりハードルが高いです。

 

 今はネットが普及していますから、航空券やホテルの予約は簡単にできます。しかし、それがベストの選択肢かどうかは自分で調べないと分かりません。例えば、航空券を取っても、どこの航空会社のどの便を選択すればよいのか、これを調べるだけでも大変な手間と時間がかかります。それをかけることを考えると、お金を払ってもその道にたけたツアー会社に代行してもらった方が手っ取り早いと言えます。

 

 ホテルにしても、メジャーな観光地に星の数ほどある中でどれを選択するか。ネットで調べればランキングや宿泊費もすぐに分かりますから、航空券の手配よりは楽だとは思いますが、それでもある程度の手間と時間がかかります。

 

 正直、私が③を選択していた場合、②を選択した今回と比較してどれだけお金を節約できたかは分かりません。なので断定的なことは言えないのですが、相当な手間と時間がかかったと思います。ですから、結果的には②を選択して良かったのかなと思います。ただ、もし、もう一度同じ場所へ行くとしたら、今度は③を選択するかもしれません。

 

4 ツアー会社の担当者と面談すること

 もし、ツアー会社がそれほど遠隔地でないのなら、電話やメールのやり取りだけでなく、直接担当者と面談することをお勧めします。何しろ現地では何から何まですべて自分で段取りしないといけないので、聞きたいことは山ほどあるはずです。電話やメールでも大まかなことは聞けますが、細かいところまではなかなか聞けません。面談で聞いた方がずっと早いです。

 

 それから、たまたま当たった担当者が頼りないということもあります。私の場合は新入社員で、ミスをやらかしてくれました。例えば、現地のオプショナル・ツアーを申し込んだんですが、メールで送られた注意書きをよく読むと、前日までにチケットを現地のツアー会社まで取りに行かなければならないと書いてあったんです。

 

 しかし、そのオプショナル・ツアーの開催日は到着日の翌日です。事務所は空港からかなり離れており、到底間に合いません。それですぐにツアー会社に電話して、日程を翌日に変更してくれと要求しました。これについては会社もミスを認め、チケットをホテルに郵送で届けておいてもらうことで解決しました。自分で気が付いたから良かったようなものの、気が付いていなかったらパーになっていたところです。こういうところも格安ツアーのリスクですね。

 

 しかも、その担当者、最初にローンの申し込みもしていたのに、その手続をしていませんでした。おかげでローンの申し込みが遅れ、普通なら郵送で申し込むところを電話で申し込むという異例の対応になりました。そのことでローン会社とちょっとしたトラブルになりました。

 

 こういうことが続いたので、ツアー会社に担当者をもっとしっかりした社員に替えてくれと要求しました。さすがに向こうも非を認めて担当者を差し替えましたが。

 

5 ツアー会社の情報を過信しないこと

 さっき書いたことと矛盾するようですが、(その1)でも似たようなことを書いたとおり、格安ツアーを組んでいる会社は小規模なところが多いです。ですから、現地に支店を持っているわけではなく、現地のツアー会社に手配を委託している場合が殆どです。ですから、現地のことについて詳細な情報を持っているわけではありません。例えば、ホテルのことについても詳細は把握していないんです。

 

 私が選んだツアー会社もホテルのことについては何も把握しておらず、ネットで情報を得ているだけでした。例えば、シャンプーやリンスがあるかどうかについても、ホテルのHPに掲載された写真を見てなさそうだなと判断していたくらいですから。それでこれらは携帯用のを持参しました。しかし、ヘア・ドライヤー位はあるだろうと思っていたら、無かったんです。おかげで毎朝爆発した髪をセットするのに一苦労しました。

 

 また、その会社を通じて現地主催のオプショナル・ツアーを申し込んだのですが、担当者によれば集合時間に集合場所へ行けば現地係員がプラカードを持って待っているとのことでした。しかし、待てど暮らせど誰も来ません。これも説明書をよく読むと現地係員は添乗しませんと書いてありました。

 

 つまり、大手のツアー会社と違い、格安のツアー会社は現地の情報には疎いので、必ずしも当てにはできないんです。この辺りもリスクの一つといえます。

 

 6 「旅行計画書」を作ること

(1)「旅行計画書」の必要性

 「文章を書くのは苦手」という方も多いかもしれませんが、旅行計画書は絶対に作っておいた方が良いです。何しろ添乗員がいないんですから、移動はすべて自分でやらなければなりません。よほど記憶力の良い人でもない限り、何時にどこへ行くなんて覚えてられません。

 

 例えば、リゾート地の海岸でのんびりと1日過ごすというのならともかく、あちらこちらへ移動するのであれば時間や場所などを把握しておかないといけません。特に現地ツアーに参加する場合は、集合時間や場所が決まっていますから、絶対に記録しておく必要があります。また、観光スポットや店などであれば、「定休日」がある可能性もあります。着いてからしまったということにならないように準備しておきましょう。

 

 それと移動が多い場合は、効率的に移動する方法も検討しておかないといけません。列車、バス、タクシー、何を使うのが一番安くて速いのか、それを検討した結果を記録しておくのが計画書です。それから公共交通機関なら運賃も記載しておきましょう。今はネットという便利な武器がありますから、それを最大限に活用しましょう。

 

(2)「旅行計画書」を作る際の注意事項

 最近は、ネットが普及していることからネットで情報を収集する方が多いでしょう。それはもちろん有力な方法ですが、注意事項がいくつかあります。

 

 (ア)  情報は最新のものを手に入れること

 期間制限なしで検索すると、何年も前の情報がヒットすることが良くあります。その場合、その当時と今とでは状況が変わっている可能性がありますから注意が必要です。

 

 例えば、私の場合、ロンドンの公共交通機関についてネットで調べました。ヒースロー空港ターミナル4からパディントン駅までの列車なんですが、「ヒースロー・コネクト」に乗るつもりでその記事を探したんです。最初、読んだ記事では乗り換えなしでパディントンまで行けると書いてあったんです。

 

 ところが、その記事が何年か前に更新されたままの古いものだったので、もっと新しい記事を探したら、数年前から「ヒースロー・セントラル」という駅で一旦乗り換えるように運行形態が変わったと書いてありました!危ない、危ない、最初の記事を信じていたらエライ目に遭う所でした(もっとも、後でわかったんですが、実際には直行列車もあります)。

 

 それと、運賃も最初の記事では£9.9と書かれていましたが、2015.7.13現在では£10.10に値上がりしていました。運賃改定があったんです。

 

 ですから、ネットで検索する場合は、期間指定をして少なくとも1年以内の情報を得るようにしましょう。古い記事でも人気があってよく読まれている記事は、トップにヒットすることも良くありますから。ただし、期間指定をあまり短く設定してしまうと、今度はヒットしなくなってしまいますから1年以内位が適当でしょう。過去の歴史を調べるのは大丈夫なんですが、これから旅行に行くというのなら、最新の情報を得ておく必要があります。

 

 (イ)   ネット情報を過信しないこと

 自分でブログを書いていてこんなことを書くのもなんなんですが(^^ゞ、ネット情報が正確とは限りません。ウィキペディアでも間違いが多いということは以前から指摘されていて、大学では学生のレポートでの引用を禁止しているところもありますし、私も間違いを発見したことがあります。

 

 よく、著名人が店の評価をしていることがありますが、あれもあくまで個人的感想にすぎず、いつもはそんなことはないのにたまたまその日だけサービスが悪かっただけ、なんてこともあります。ある飲食店が、著名なサイトで評価を下げられて損害を受けたとして、サイトの運営会社に損害賠償を求めて民事訴訟を提起したことがありました(もっとも、敗訴したようですが)。そりゃ、ちょっと店員の態度が悪かったというだけで、最低の評価をつけられたら店もたまったもんじゃありません。まして、評価する側はどこの誰だか分からないし、何の責任も取らなくていいんですから。

 

 私もこの手のメジャーなサイトで評価が高い店に行ったら、全然ダメだったという苦い経験を何度かしたので、あまり信用しなくなりました。「やらせ」なんかもありましたしね。今だと、例えば個人で食べ歩きを趣味にしていて、あちらこちらを自分の足で訪ねて、実際に食レポを書いている人のブログの記事なら信用してもいいかなと思っています。その人自身の信用にかかわりますし、でたらめな記事ならだれもブログを読まなくなりますから。

 

 それから、投稿者が嘘を書くつもりはなくても、勘違いしている場合もあります。私もひょっとしたら勘違いしているかもしれません。もし、記事に間違いがあったら遠慮なく指摘してください。

 

 あと、いくら探しても知りたいことが見つからないこともあります。これはやむを得ません。私の場合、先ほど書いたように、ヒースロー空港ターミナル4からパディントン駅までの「ヒースロー・コネクト」についての記事を探したんです。ところが、一番知りたかった切符を買う場所とか買い方がいくら探しても見つかりませんでした。

 

 (ウ)  動画サイトはかなり有力な情報源

 動画サイトはかなり有力な情報源です。というのは、「一目瞭然」という言葉通り見ればすぐに分かるからです。しかも見たままですから、故意に編集しない限り嘘とか誤解が生ずる余地はありません。分かりやすさの点で言えば、文字<写真<動画となりますね。

 

 特に、日本人が現地で撮影した動画はかなり貴重です。例えば、自動販売機での切符の買い方なんて動画は誰が見てもすぐ分かります。文章で説明されるよりはるかに簡単です。何より日本人の目線で撮影してますから、日本人が知りたいなということをアップしてくれてます。

 

 (エ)  オフィシャルサイトと個人のサイトの両方を調べること

 よほどいい加減な組織でもない限り、オフィシャルサイトに間違った記事は載っていません。ですから、正確な情報を手に入れたければオフィシャルサイトの記事を調べましょう。日本人観光客が多い観光スポットなら日本語で書かれた記事もありますが、現地語でしか書かれていないものもあります。それでも今は翻訳ソフトがあるので、それで翻訳してみましょう。まだまだ精度が低いので怪しげな日本語になってしまいますが、それでも言いたいことは何となく分かります。

 

 しかし、オフィシャルサイトでは一般向けの情報しかないので、詳細なことは分かりません。そこで、個人がブログなどで書いた記事も参考にすることになります。ただし、こちらは先ほど書いた通り、嘘や誤解が混じっている可能性があるので注意が必要です。ただ、それはさておくとしても、かなり貴重な裏情報を提供してくれている場合があります。これはしっかりコピーしてプリントするなり、スマホに転送するなりしておきましょう。本当にそこに行ったことがある人とか、住んでいる人しか分からないことなんて山ほどあるんですから。それを知ってると知らないとでは天と地程の違いがあります。

 

 (オ)  分からないことは質問サイトで質問する

 先ほどいくらネットで検索しても分からないことがある、と書きました。でも、そこで諦めずに質問サイトで質問してみましょう。よほどマイナーな質問でもなければ、誰かが答えてくれるはずです。

 

 私は、ビートルズのジャケ写で有名なロンドンのアビイ・ロードに関する質問をしたのですが、貴重な情報を提供してくれた方がいたおかげで、ほぼ自分が思った通りの写真を撮影することができました。逆にいえば、その情報がなかったら撮影できていなかった可能性が大です。ですから、自分で可能な限り調べたが分からなかったことを整理して質問してみましょう。

 

  (カ)  オフィシャル・サイトにメールで質問する

 これはかなりハードルが高いですが、オフィシャル・サイトにメールで質問するという手もあります。現地語か少なくとも英語で書かないといけないので、なかなか難しいとは思いますが。ただ、翻訳ソフトがあるのでそれを使えば文法的には少々間違っていても、聞きたいことは伝わると思います。翻訳ソフトを使う場合は、込み入った表現を使わずできるだけ素直な日本語で質問を書くこと。込み入った表現を使うと、変てこな翻訳になってしまいます。

  (キ)  計画書の書き方

 時間を軸として、縦に何月何日、何時何分にどこへ行くのか、その交通手段などを書き込みます。ここがポイントだと思う所は、目立つ色でゴシックで書きましょう。

 

 例えば、航空機の発着空港、搭乗便、発着時間、そこへ行くまでの移動手段などは重要です。乗り遅れたら航空券がパーですし、後の予定が台無しになりますから。それからオプショナル・ツアーに参加するならその集合時間や場所なども書いておきます。

 

 移動手段も重要です。私の場合は殆どロンドン市内でしたので、移動手段は地下鉄でした。ですから、どの駅のどの路線のどこ行きの何時発の電車でどこで乗り換えて、最終に降りる駅まで克明に書きました。スマホのアプリでロンドン市内の地下鉄の路線情報を提供してくれるものがあります。これはかなり助かりました。

 

 ロンドンは大都市ですから交通手段も多いですが、田舎へ行けば限られます。ですから、乗り遅れたりしたら大変です。

 

 さて、これで初めての「海外格安ツアー」についての記事は終了です。次回は、「ビートルズの足跡を訪ねて~リヴァプール~ロンドン旅行記」を掲載します。

初めての「海外格安ツアー」を計画中の皆さんへ(アビイさんのロンドン一人旅の体験談を基に)(その5)

現地主催のオプショナル・ツアーへの参加について

(1)もちろん、まったく自由にあちらこちらを見て回るのも良いのですが、現地主催のオプショナル・ツアーに参加することも選択肢の一つです。国内と違って現地の情報はなかなか手に入りません。現地のツアー会社なら情報を良く知っていますから、色々と調べる時間と手間を料金に置き換えれば、その方が却って安上がりともいえます。そこで、現地主催のオプショナル・ツアーへの参加についてご説明します。

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(2)まず、参加の申し込みなんですが、これは予め国内でツアー会社を利用して予約しておくことをお勧めします。現地へ行ってからでは空きがあるかどうか分かりませんし、そもそもどこで申し込めばよいのかすら分からないことが多いですから。今は、多くのツアー会社が色々なオプショナル・ツアーを用意しており、ネットで検索すればすぐに見つかりますから、その中で自分の目的に近いものを選択すればよいでしょう。

 

(3)この場合、国内のツアー会社を利用する方法にも2種類あり、一つは航空券やホテルを予約したツアー会社を利用する方法、もう一つはそれとは別のツアー会社を利用する方法です。私は、両者を組み合わせて利用しました。

 前者は、その国内のツアー会社が現地主催のオプショナル・ツアーを把握している場合です。これは、その会社の担当者と打ち合わせているときにそのようなツアーがないかどうかを尋ねましょう。もちろん、こちらの方が手間は省けます。後者は、直接国内のツアー会社を通じて、現地主催のオプショナル・ツアーを申し込む方法です。多少手間はかかりますが、今はネットで簡単に申し込めるので、気に入ったものがないか探してみましょう。

  

(4)現地のツアーに参加する場合に気を付けなければいけないことがあります。それは、あちらのガイドは「日本ほど親切ではない」ということです。

 

日本だとガイドは集合時間より早めに来て、お客様に案内をし、出欠をチェックしてくれます。しかし、海外ではそんなことはしてくれません。ま、ツアーにもよりますが、基本的には「自分のことは自分でやれ」というのがあちらの主義なので、お客の方が気を付けなければいけません。例えば、ガイドは出発時間ギリギリにしか来ませんし、遅れてくることもあります。事前のガイダンスもなく、参加者を案内することもなく、自分でバスなり列車まで来いというのが一般的です。ですから、気を付けていないと放置されてツアーが出発してしまうなんてことは普通にあります日本では考えられませんが、これも「郷に入れば郷に従え」です。

 

それから、当たり前の話なんですが、現地ツアーの場合、ガイドは全て現地語です。ですから、余程現地語に自信が無いと聞き取れません。もちろん、外国人観光客が多いところは英語のガイドもありますが、それでも英会話が苦手な人には聞き取れません。私は、イギリスへ行ったので当然英語でガイドを聞きました。私は、日常会話レベルの話を相対で話すのは大丈夫なんですが、一方的に話されると殆ど聞き取れませんでした_| ̄|○

 

ただ、ツアーによっては日本人観光客向けに日本語の音声ガイドがある場合があります。その場合は、イヤホンを渡される時に「Japanese」とハッキリ告げましょう。ただし、多くの場合、日本語の音声ガイドは、必要最低限の情報しかありません。肉声のガイドはそれより遥かに情報量が多いです。これをそのまま聞き流してしまうのは、いかにももったいないですね。そこで、スマホなどで録音しておきましょう。で、帰国してから翻訳アプリやソフトで翻訳するんです。こうすればせっかくの情報も聞き逃すことはありません。

 

(5)さて、現地を歩いて目的地に向かう場合ですが、スマホWi-Fiが使えるなら、地図アプリを利用するのが最も確実です。ただし、電波状態が悪くて受信できない場合もあるので、プリントした地図も必ず用意しましょう。ボロボロになった時や紛失した時に備えて2部プリントしておくと助かります。雨の時に備えて透明のファイルに入れておくといいですね。アプリでコンパスがあるんですが、これが結構重宝します。自分の位置さえ分かれば、どの方角へ向かっていけば良いのか分かるので、地図を見ながらそちらへ向いて行きさえすれば良いんですから。

それにこれはWi-Fiが使えなくても使えます‼私はWi-Fi機器が動作不良で使えなかったんですが、コンパスが使えたお陰で何とか目的地に辿りつけました。もし、標準でないなら、前もってインストールしておきましょう。

 

それから、通行人に聞くという手ももちろんありますが、こちらはあまり期待しない方が良いですf^_^;地元の人でも案外知らない、というか場所を知っていても、道を知らないという人は多いです。逆の立場になって考えてみて下さい。皆さんが外国人の観光客から道を尋ねられて、正確に教えられる自信がありますか?地元の人って、地元の観光地や店舗にはあまり興味がありませんからね。私は、ロンドンのパディントン駅周辺で通行人に片っ端から地図を見せて聞いて回りましたが、殆どの人が分からない、駅で聞いてくれの一点張りでした。

初めての「海外格安ツアー」を計画中の皆さんへ(アビイさんのロンドン一人旅の体験談を基に)(その4)

1 空港からホテルまで

(1)さて、空港を出てからどうするかですが、その日はホテルへ直行することが多いでしょうね。よほど時間的に余裕があるなら別ですが、その日に宿泊するのであれば下手に寄り道しないでホテルへ直行した方が無難だと思います。

 

 というのは、ホテルがすぐに見つかるとは限らないからです。何しろ送迎がないので自力でホテルまで辿り着かないといけません。もちろん、出国前の準備段階で地図を十分確認しているはずですが、グーグル・マップなどはあまり信用できません。というのもピンポイントで目的のホテルを指しているとは限らないからです。私の場合、近いところを指していましたが、ピンポイントではなく少し離れた場所を指していたんです。しかも、そこは小さなホテルが密集していて外観もほとんど区別がつかないため、探し出すのに物凄く苦労しました。ホテルのフロントに聞いたら場所が違うと言われました。正しい場所はマップが示した一角とは正反対の場所で、しかも50m近く離れていたんです。これではいくら探しても見つからないのは当たり前です。

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  これがホテルの一角とその前の公園です。この反対側にもズラッと似たようなホテル群が並んでいます。この建物のドア2個が一つのホテルです。パッと見てどれがどれだか分かりませんよね?

 私以外にも外国人の夫婦が地図を見ながらホテルを探していました。最初は、通行人だと思って「○○ホテルを探してるんです」と話しかけたら「same(同じです)」という答えが返ってきたので、てっきり同じホテルを探してるのかと思ったら、その夫婦も別のホテルが見つからなくて苦労してるとのことでした。

 

(2)できるだけ正確な地図を事前に用意しておきましょうWi-Fiが使えるならスマホの地図アプリを利用することもできますが、使えない場合に備えて紙ベースの地図は絶対に必要です。特に、ホテル近辺の地図ですね。

 さすがにヒルトン・ホテルなどの一流ホテルはでかいし目立ちますから、すぐに探し当てることができます。しかし、格安ツアーでそんな一流ホテルには宿泊しません。ロンドン市内西部にパディントンがありますが、その近くには格安のホテルが所狭しと並んでいる一角があり、よく利用されています。これが曲者で外観は似たようなのばかりですから、夜になると殆ど見分けがつかない。しかも結構エリアが広い。なのでお目当てのホテルを探し当てるのに歩き回ることになります。長旅で疲れているうえに、日本時間では深夜の時間帯でこんな羽目にあったらたまりません。なので、事前に念入りに調べておきましょう。

 

(3)それから、大事なことがもう一つ。もし、パディントン駅周辺のホテルに宿泊するのであれば、ヒースロー空港から移動手段としては列車を選択することになりますが、これも2種類あって、「ヒースロー・エクスプレス」「ヒースロー・コネクト」というのがあります。日本で言えば、前者は特急で後者は快速急行ってとこですかね。ヒースロー空港からパディントン駅周辺のホテルに向かうのであれば、このどちらかを選択することをお勧めします。なぜなら、乗り換えなしで楽チンだし、迷うことがないからです。

 

 お金に余裕のある方は前者、できるだけ節約したい方は後者を選ぶといいでしょう。前者の方が所要時間約15分、後者は約30分です。値段と所要時間のバランスを考えると、お勧めは後者ですね。ただし、平日と土曜日は30分に1本、日曜日は1時間に1本しか運行していませんので、ご注意を。

 

 それから、チケットは必ず事前に自動販売機か窓口で買います。コネクトの場合、車掌がいませんから乗車後で車内で買うことはできません。チケットなしで乗車したことがばれると高額の罰金を取られてしまうことがあります。この点がヒースロー・エキスプレスとの大きな違いですので十分気を付けてください。

   

(4) さらに注意点を一つ。パディントン駅は結構大きな駅で出口がたくさんあります。もし、あなたがNorfolk Squareの一角にあるホテル群の中のホテルに宿泊するのであれば、必ずPrade Streetと掲示されたWay Out(出口)から出てください。素直に列車の進行方向へ歩いていけばいいだけです。ヒルトンホテルがあるのですぐわかると思います。私は、何を勘違いしたか、踵を返して正反対のタクシー乗り場の方の出口から出てしまいました。そのためそれから約1時間、地図を片手に通行人にホテルを訪ねて彷徨い歩く羽目に陥りました。駅の周囲をぐるぐる回り、結局ヒルトンホテルに戻ってきたんです。ヤレヤレ。

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  そのホテル群を目指していくのなら、出口を出てヒルトンホテルを右手に見ながら左を向いてPrade Streetを北東の方角にまっすぐ歩きます。数分ほど歩くと「バーガー・キング」があるので、そこを右に曲がって南西に数分歩くと「OLIVER’S STEAKHOUSE」という店がありますが、その東側一帯に広がるのがそのホテル群です。つまり、駅から歩いて10分もかからない場所なんです。

 しかし、ここで安心してはいけません。前述したとおり、ここにはホテルがどっさり並んでいるんです。まるで長屋みたいに立ち並んでいて外観上区別はつかないし、派手な看板もありません。ですから、一軒一軒入口まで行って、名前を確かめないといけません。しかもホテル群のど真ん中にNorfolk Square Gardensという広い公園があり、反対の一角へ行ってしまうと結構な距離を歩かないといけません。私は2日目にも道に迷い、やむなくタクシーを拾いました。しかし、タクシーの運転手ですら間違えたんです!!ロンドンのタクシー運転手は、複雑なロンドン市内の地図を頭に入れて、難しい試験にパスしないといけないので、世界一道に詳しいといっても過言ではありません。その運転手ですら間違えたんですから、どれだけややこしいか想像がつくと思います。

 

 そこで、そのリスクを避けるため、事前にグーグル・マップのストリート・ビューで位置を確認しておくことをお勧めします。試してみればわかりますが、どのホテルも外観がほとんど同じ!ストリート・ビューですら見つけるのに結構時間がかかります。まして、夜暗くなってから長旅で疲れた足と重いスーツケースを引きずりながら歩いて探したら、どれだけ時間がかかるか。見つけたら角から何番目とか正確に記録しておきましょう。もちろん、地図にもしっかりと印をつけて、経路をボールペンで書き込んでおきます。

 ヨーロッパの格安ホテルはこういうケースが多いので、事前に場所を良く確かめておかないと酷い目にあいます。国内のツアー会社がしっかりしていればちゃんと教えてくれますが、国内の格安ツアー会社も現地のツアー会社にホテル選びを委せていて、詳しいことまでは知らないことが多いんです。

 

(5)     あともう一つ注意点を。到着便が遅れたり(ヒースローは混んでいるのでよくあります)、列車を乗り間違えたり、道に迷ったりでホテルへの到着が遅れることがあります。その場合、午後11時までに遅れることを電話で連絡しないといけないとしているホテルがあります。これを怠ると予約が取り消されてしまい、宿泊できないという最悪の結末を迎えることになってしまうので、これも事前にツアー会社から渡される資料によく目を通しておいて下さい。

 

2 ホテルに到着してから

(1) フロントにあらかじめ予約したバウチャーを差し出し、「I’d like to check in.」(チェックインをお願いします)と言いましょう。本人であることを確認するため、パスポートの呈示を求められることもあります。で、部屋の番号を書いたカードをもらい、キーを借ります。そのカードは、外出の際にフロントに預けたキーを渡してもらうのに必要ですからなくさないように。もちろん、キーを持って外出してもかまいませんが、なくすと弁償させられるかもしれないので、預けておいた方が無難です。格安ホテルですからポーターはいません。自分で荷物を運びます。

 

(2) 自分の部屋に着いたら、ほっと一安心ですね。とりあえず荷物をほどいて着替えや洗面用具などを取り出しましょう。最低でも2~3泊はするでしょうから、スーツケースはクローゼットに置きっぱなしでも構いませんが、外出する時は必ず鍵をかけておきましょう。もちろん、貴重品はもって出ること。私は、うっかりスマホの予備電源を部屋に置き忘れ、盗まれるのではないかとヒヤヒヤしました。帰ってきたら、ちゃんと枕の上に置いてくれてましたが。

 

(3) バスタブがなくシャワーしかないホテルもあります。それから、栓をひねっても水しか出てこないことがありますが、これは故障ではありません。この辺りのホテルは地下に温水タンクがあり、そこからお湯を汲み上げているため、お湯が出るまで2~3分はかかるんです。ですから、栓を全開にして扉を閉め、そのまま待ちましょう。そのときシャワーのノズルは壁側に向けて床に置きましょう。うっかり扉側に向けてしまうと、扉を開けた途端、部屋が水浸しになってしまいます。私はそれをやってしまい、床が水でビショビショになってバスタオルで拭く羽目になりました。予備のバスタオルを日本から持って行っておいたので助かりましたが。

 

(4) 数分経つとお湯になっているはずです。熱くなっているかもしれませんからやけどしないよう気を付けて、左右の栓を適当に開け閉めして温度を調整します。もし、それでも水が出ているようなら、これは故障か使い方が間違っているかですね。フロントを呼んでお湯が出ないと言いましょう。故障なら部屋を変えてくれと言いましょう。こういうことははっきり言わないといけません。

 私の場合、初日のフロントマンが頼りないヤツで、お湯が出ないと言ったら、じゃあ、係員を呼ぶからというので待っていたら何時まで経っても来ません。どうなってるんだとまた文句を言ったら、ごめん、きょうはもう遅いからまた明日だと。この野郎、部屋を変えるように要求しようかとも思いましたが、頼りなさそうなヤツだし、長旅でホテルを散々探し回ってくたびれていたので、冷たいのを我慢して頭だけ洗いました。

 翌日、別のフロントマンに聞いたら、前述したように水をしばらく出しっぱなしにしておけばお湯が出ると。それなら最初からそう言え!

 それから、私の宿泊したホテルにはシャンプー・リンスとヘア・ドライヤーはなく、小さな石鹸が一個あっただけです。日本のビジネス・ホテルの有難味が身に染みました。シャンプー・リンスはないことを予想して旅行用の小さいのを日本から持っていったのですが、ヘア・ドライヤーぐらいはあるだろうと思ったのが間違いでした。おかげで毎朝髪が爆発していたので、タオルをお湯で温めて頭の上に載せて髪を整えました。

 

(5) 早く寝たいでしょうが、明日の準備をしてからにしましょう。早朝に出発するならなおさらです。明日来ていく服、持っていくカバン、その他必要なものはすべて準備しておきましょう。重要なのは起床時間の確認です。オプショナル・ツアーなどを申し込んでいるなら集合時間が決まっているはずですから、絶対に寝坊しないようアラームをセットしておきましょう。なお、日本のビジネス・ホテルのようなアラームはありませんから、念のため。

 

初めての「海外格安ツアー」を計画中の皆さんへ(アビイさんの体験談を基に)(その3)

1 入国カードの記入方法について

 イギリスの入国カードの記入方法について説明します。入国カードの様式は国によって違いますが、記入する内容はほぼ同じです。画像を見てください。

 

 ①Family name  姓(ヘボン式のローマ字で)②First Name  名③Sex  性別(男性はM、女性はF。自分の性別の□欄に☑とチェックを入れます。)④Date of birth  生年月日(日、月、西暦の順で記入。一桁の場合は頭に0を付けること。全体で必ず8桁になります。)⑤Town and country of birth  出生地 生まれた都道府県とJapanと記入⑥Nationality  国籍。日本人ならJapan。⑦Occupation 職業。自分の職業を英語でどう表記するのかは事前に調べておきましょう。会社員の方は社名を聞かれることもあります⑧Contact address in the UK(in full) (イギリスにおける滞在先の住所 ホテルとか友人の自宅などでしょうから、その住所を番地まで正確に記入します。in fullと印刷してあるのはそういう意味です。滞在先が替わる場合は一番最初の滞在先を記入します。当局が必要とあればすぐに連絡を取れる場所ですから、ある意味ここが一番大事です。パスポートには記入してませんから。)⑨Passport no. パスポート番号⑩Length of stay in the UK (イギリスにおける滞在期間。入国日から出国日までを記入します。時差に注意。)⑪Place of issue (パスポートの発行国と都道府県名)Tokyo Japanなどと記入します。⑫Port of last departure 最後に出発した都市名を記入します。直行便ならTokyo、経由便ならAmsterdamなどと記入します。⑬Arrival flight number 搭乗便のフライト番号 ⑭Siginature パスポートと同じ署名をします。記入するのはここまでです。

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  特に滞在先の住所、職業はきっちりと記入しておくこと。記入してないと不審者とみなされてしつこく聞かれます。因みに私は観光目的を聞かれただけであっさり通してくれました。多分、入国カードにきっちりと記入しておいたおかげだと思います。っていうか、そもそもできるだけ入国審査の手間を省くのが目的なわけですから、詳しく書くのが当たり前なんです。

  

2 入国審査について

(1)  さて、無事に空港に到着しました。Arrivals(到着)のサインに従って、Immigration(入国審査場)へ進むんですが、ここも乗客の流れに乗って進めば問題ありません。

 まず、第一関門の「入国審査」ですが、これが結構な難物です。イギリスは厳しくて、審査官が一人一人しっかり質問します。2~3分はかかると思います。ですから、必然的に長蛇の列が出来上がります。思った以上に後ろに並ぶことになりますから、並ぶ場所を間違えないよう気を付けてください。それから英国人とそれ以外では別ですからこれも間違えないように。まあ、1時間は覚悟しておいてください。トイレはそれまでに済ませておきましょう。でないとせっかく並んだのにトイレに行ったら、また最後尾になってしまいます。もっともパートナーがいれば別ですが。

 待ち時間の間に現地時間に時計を合わせたり、食事やホテルの場所、そこへ行くまでの経路を確認しておきましょう。もちろん、パスポートと入国カードはしっかり持って。

(2) 長い行列が終わりに近づくとようやく審査官の審査を受けられます。手前にラインを引いた場所があるので、そこで立って静かに待ちましょう。あ、撮影は絶対禁止ですよ!審査官が着席しているデスクがたくさんありますが、どのデスクがそろそろ終わりそうだなというのは様子を見ていればわかりますから、予め見当を付けておきましょう。係官がラインのところに一人立っていて空いた審査官のいるデスクの番号を言いますから、その番号の所に行きます。ようく注意して聞き逃さないように。聞き逃したら聞き返しましょう。英語に自信がなければ耳の後ろに手を当てて、もう一度言ってくれとポーズすれば言ってくれます。

(3) 審査官のデスクにはプラスチックの仕切りがあり、小さな窓が開いているので、そこからパスポートと入国カードを差し出しますあらかじめ写真の欄に入国カードを挟んでおいて渡せば、審査官もめくる手間が省けます。

(4) あらかじめプリントしておいた「想定問答集」を用して、審査官がどの質問をしたかをしっかり聞き取りましょう。聞くことはほぼ決まってますし、今は動画サイトでいくらでも聞き取りの練習ができますから、あらかじめ練習しておきましょう。それでもどうしても無理だ、自信がないという方は、奥の手として想定問答集を提出して、「Read it,please.(これを読んでください)」と告げることもできます。よほど意地悪な審査官でもない限り、「No」とは言わないと思います。

(5) 入国審査を無事パスしたら、預けた荷物の受け取りですね。自分の搭乗便を確認してその便のゴンドラで流れてくるスーツケースなどの荷物をしっかり確認しましょう。その意味でスーツケースは目立つものにするか、目印を付けておくとすぐに見つけられます。間違っても他人の荷物と間違えないように!私の場合、いくら待ってもなかなか出てこないので焦りました。ひょっとして紛失したんじゃないかと。ところが、他のツアー客の荷物と一緒にすでにゴンドラから降ろされて置いてありました。やれやれ。本当に出てこなかったら係員にBaggage Claimを見せて荷物が出てこないと告げましょう。

(6) さあ、スーツケースを受け取ったら、いよいよ空港を後にします。夕方についた人はそのままホテルへ直行。朝についた人は次の目的地へ向かってGOですね。

 

 次は、ホテルまたは次の目的地までの移動手段について解説します。(続く)

初めての「海外格安ツアー」を計画中の皆さんへ(その2)

1 乗り継ぎ便に関する注意事項(飲料について)

 その1で「次回はLanding Cardの記入方法についてご説明しますとアナウンスしてましたが、その前に乗り継ぎ便に関する注意事項について解説します。順序からいうとこっちが先なので。

 
 これはスキポール空港に限りませんが、乗り継ぎ便に搭乗する際は、面倒くさいことに出発の時と同じように手荷物検査がありますもう一度飛行機に乗ることには違いないので、仕方ないんですが。
 
 それで、注意しないといけないのは、ペットボトルなどの飲料です。日本国内で手荷物検査が済んだ後は、自由にペットボトルを買えます。なので、買ってそのまま手荷物に入れて搭乗して機内で飲む人も多いと思います。
 
 それは一向に構わないんですが、その場合、必ず手荷物検査の前までの間に全部飲んでしまって下さいでないと、手荷物検査の時に没収されてしまいますから(; ̄ェ ̄)
 
 私は、それを知らず、手荷物に入れたまま検査を受け、検査官から「液体を持ってるか?」と質問され、イエスと答えると「全部出せ」と言われ、全部出し、「ここで全部飲むのか?」と質問され、ノーと答えると、そのままポイッとゴミ箱に捨てられちゃいました(T ^ T)まだ一口も付けて無かったのにィ…。
 
 個人差が大きいですが、機内ってエアコンが効いているので、そんなにノドは乾かないんです。それに、KLMは結構ドリンクをマメにサービスしてくれるので、私は、結局ペットボトル飲料を飲みませんでした。もちろん、機内は空気が乾燥しているので、やっぱり持ち込みたいという人は、上記のことだけ注意してもらえれば大丈夫です。
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 あ、手荷物に入れたままコッソリ持ち込もうなんてセコいこと絶対やっちゃいけませんよ‼︎X線検査で見つけられたら、テロリストと疑われて酷い目に遭いますから
 
 それから、KLMは機内サービスで小さなパック入りのミネラルウォーターを出してくれます。これは小さいので、出国の際に認められている専用のジッパー付き透明プラスチック袋に入れられるなら、持ち込んで大丈夫です。総重量は1リットルを超えちゃダメですが、あの袋に入るくらいならまず超えることはないでしょう。
 
 もう一つ小さいペットボトル入りのミネラルウォーターもくれますが、これはムリです、入りません。飲んでしまいましょう。それ以外は日本を出国する時と全く同じです。
 
 テロ対策は、国際ルールで決められているので、乗り継ぎ便を利用するなら、どこでも同じことです。
 
2 乗り継ぎ便に関する注意事項(乗り継ぎ便の確認について)  
 その1で書いた通り、KLMでは一旦、アムステルダムスキポール空港で乗り継がないといけません。このスキポール空港がやたらと横に長い_| ̄|○なので、かなりの距離を歩かないといけません。まあ、その分、迷う心配も少ないですが。私の場合は、空港の端から端まで歩くことになりました。もっとも、搭乗ゲートの近くからは動く歩道があるので助かります(^^ゞ
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 まあ、乗り換える乗客は他にも沢山いますから、到着したらとりあえずその流れについていけばいいです。
 
 ここで一番大事なのが、次の乗り継ぎ便の搭乗ゲートとフライト時間を確認することです。これは何をおいても、絶対にやっておきましょう。これはどの空港でも通じる鉄則です。ただし、他の空港に比べてスキポール空港はかなり分かりやすいです。とはいうものの乗り損ねたらチケットがパーになりますから大変です。チケットには予め搭乗ゲートも記載してありますが、それはあくまで予定であって変更になることもあります。「臨機応変の鉄則」を思い出してください。
 
 国内のツアー会社が手配してくれているので、乗り継ぎ便の時間にはかなり余裕を持たせているはずです。しかし、天候や機体の整備に時間がかかるなどの事情で遅れるのが飛行機という代物です。私の場合も出発が遅れたおかげで時間が短縮されて少々焦りました。
 
 まず、空港内のあちこちにある縦型の電光掲示板を確認します。この表示がなかなかのクセモノで、切り替わるタイミングが異常に早いんですf^_^;2〜3秒単位で次々に切り替わります。「動体視力のトレーニングかよ‼︎」と突っ込みたくなります(; ̄ェ ̄)なので、自分の搭乗便を探すのに一苦労します。フライト時間より搭乗便で探した方が早いと思います。目を皿のようにして探しましょう。
 
 フライト時間も大事ですが、それより搭乗ゲートが大事です。フライト時間はある程度余裕があるはずですが、搭乗ゲートを間違えるとシャレになりませんから。
 
 搭乗ゲートを確認したら、ダッシュでそこまで言って、自分の目で確認しましょうそこにも掲示板があって、自分の搭乗便とフライト時間が表示されているはずです。もし、いくら探しても無かったら…。残念ながら搭乗ゲートを間違えている可能性が高いです。正しい搭乗ゲートを探しましょう。
 
 スキポール空港は、でっかいアルファベットで搭乗ゲートを表示しているので、比較的早く見つけられると思います。ただし、気を付けないといけないのは、搭乗ゲートはアルファベットだけでなくその後に数字が続いていることです。ここは、それぞれの電光掲示板を良く確認しないといけません。私は最初大きなアルファベットだけを確認して安心したんですが、良く良く見るとさらに数字が続いているんですね。ボヤッとしてたら、間違えるところでした。危ない、危ないf^_^;
 
 もし、あったら…おめでとうございます。フライト時間まで余裕があるなら、後は安心してトイレに行くなり、買物するなり自由に過ごしましょう。空港内には飲食店や土産物売り場もありますし、驚いたことにマッサージ機もあるんです。しかもオレンジ色のでっかい文字で「SHIATSU」と表示してあるんです!日本の文化がこんなところにも普及しているのかと思うと、ちょっと感激しました。私が帰国の際に横を通ったら、お婆ちゃんが気持ち良さそうにマッサージを受けてましたよ(笑)。
 
 ただし、フライト時間の30分前までには、必ず搭乗ゲート前の待合室の席に座って待ちましょう。たまに、運行上の都合でフライトの直前で搭乗ゲートが変わることがありますから。念のために再度間違いないか確認しましょう。
 
 搭乗ゲートといっても、そこから直接乗り継ぎ便に乗れるわけではありません。そこはシャトルバスの搭乗ゲートで、そこからシャトルバスに乗って飛行機まで行くんです。屋外ですから雨の時は傘を忘れずに。飛行機は小型のジェット機です。ヒースロー空港までのフライト時間は約1時間です。ただ、ヒースロー空港は混むので、上空で旋回して待機するために時間がかかることもあります。
 
 スキポール空港16時に出発すると、ヒースロー空港には16時15分頃に着きます。え?17時15分頃の間違いじゃないのかって?
 
 当然の疑問だと思いますが、実はロンドンとアムステルダムでは1時間の時差があり、ロンドンの方が時間が早いんです‼️だから、時計を1時間戻さないといけません。もちろん、スマホタブレットも。何だかタイムスリップしたような、不思議な感覚になります。
 
 さあ、いよいよヒースロー空港ですよ‼︎
 
 次回は、Landing Cardの記入方法について説明します。
 
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(続く)