初めての「海外格安ツアー」を計画中の皆さんへ(アビイさんの体験談を基に)

まずは手始めに「海外格安ツアー」の賢い利用の仕方について解説します。そこからイギリス旅行記、ビートルズの足跡を訪ねて、と話題を広げる予定です。ただ、順番が前後するかもしれませんがその辺りはご勘弁を(^^ゞ

初めての「海外格安ツアー」を計画中の皆さんへ(その8)

もう一つ追加情報です。現地で使う「お金」の話です。

 
「現金」はもちるんなんですが、あまり多額の現金は持っていかない方が良いです。日本は治安の良い国なので、私達はそれに慣れてしまっていますが、海外では市民が犯罪に巻き込まれる盗難などの事件などは日常茶飯事です。もちろん、紛失の危険もあります。日本みたいに落とした財布がちゃんと持主に戻って来るなんて国は、世界中探しても希少な存在です。それに支払いの時に多額の現金を持っているところを見られると、目を付けられて強盗の被害に遭うおそれもあります。
 
それと現金が面倒くさいのは、釣銭が発生することです。紙幣ならまだしも硬貨が一杯溜まると嵩張るし邪魔です。それに区別するのがまた面倒くさい(−_−;)例えば、イギリスはユーロは使わず、ポンドを使っていますが、8種類(!)も硬貨があります。このイギリスの硬貨が色も形も大きさも似たり寄ったりで、外国人には区別が難しいんです。下の画像を見てみてください。日本の硬貨のようにでっかいアラビア数字の表記はなく、小さい表記しかありません。後はみんな英文ですから、区別するのに一苦労します。それが面倒だからつい紙幣で支払ってしまい、その結果、硬貨がドンドン溜まるという悪循環に陥ります。1ペニーなんて必要なのかと思いますけどね。小銭がちょっと溜まっていたので、これでタクシーの料金を払おうとしたら「これじゃぁこのコイン1枚にもならないよ。」と運転手に笑われてしまいましたf^_^;

f:id:abbeyroad0310:20151015012044j:plain

それに比べて日本の硬貨の分かりやすいこと。これなら誰でも分かりますよね。5円だけはアラビア数字じゃないですが、色が違うし、穴も開いてますから。穴が空いたコインは世界中探しても珍しいんです。ですから、お土産に持って帰る外国人観光客もたくさんいます。

f:id:abbeyroad0310:20151015012403p:plain

私は、リヴァプールビートルズの足跡を訪ねた後、マクドナルドで食事をすることにしました。すると、国内では見たことがないようなオーダー・マシンがあるのに気がついて、どうしていいかわからず、戸惑っていました。そうすると、30歳前後位の女性が何かお困りですかと声をかけてくれました。それがなかなかの美人でちょっとときめいてしまいましたf^_^;いや、そんな話はこっちに置いといて、最初は「いえ、大丈夫です。」と言って一旦は断ったんですが、ポケットの中に小銭がいっぱい溜まっていることを思い出して、そうだ、このポケットの小銭がいくらあるか数えてもらおうと「これ全部でいくらあるか数えてもらえますか?」と尋ねました。そうすると私が手のひらいっぱいに広げたコインを1枚1枚丁寧に数えて、全部で4ポンド50シリングありますと教えてくれました。4ポンドなら1ポンド紙幣4枚分に相当します。それだけあれば十分マクドナルドで商品を注文することができます。でも、どれがいくらのコインだったか全く見分けがつかなかったので、カウンターにコインをばらまいて「ここから選んでくれ。」と店員に頼みました。そうすると店員は、慣れた手つきでちょいちょいと硬貨を選び出してくれました。さすがに、イギリス国民は当たり前の話ですが、日常生活で硬貨を使い慣れているので、この位の事はお手の物なんですね。
 
さらに、帰国して日本円に交換するのも硬貨ではできません。紙幣に相当する硬貨を持っていながら交換できないなんて、こんな勿体無い話はありません。記念に持って帰るなら小銭程度ですよね。私は、チップとして小銭を全部置いてきました。
 
じゃあどうするか、最良の手段は「クレジットカード」です。当たり前過ぎますかねf^_^;先進国で観光客が大勢押し寄せるようなスポット近辺には、カードが使える店が殆どです。これだと暗証番号さえちゃんと覚えていれば、現金のやりとりがいりません。ロンドンでの体験ですが、どんな小さな店でもレストラン、ショップ、タクシー、列車の乗車券ありとあらゆる所で使えます。唯一使えなかったのは、公衆トイレです。ロンドンの公衆トイレは、殆どが有料で大体30から50ペニー位です。公衆トイレだけは硬貨が必要です。後チップですね。その点、先進国にもかかわらず日本の方が不便ですね(−_−;)カードが使えない店が結構ありますから。
 
あ、もちろん、国際的に通用するカードじゃないとだめですよ、VISAとかMasterとか。とりわけ、VISAカードは最強です。これが使えないショップはまずありません。ただし、暗証番号だけは必ず覚えておきましょう。これがないとカードリーダーが使えません。そして、殆どのショップではカードリーダーを使います。これが、日本のショップならサインでオーケーのところもありますし、場合によっては暗証番号の入力すら必要がないショップもあります。これは、セキュリティからすると問題ですね。少なくともロンドンではどんな小さな店でもカードリーダーを置いてない店はありませんでした。
 

ついでですが、これもロンドン限定情報になっちゃいますけど、ロンドンの物価は世界有数の高さです。安いのは地下鉄の料金ぐらいですかね。1番高いと感じるのは、やはり食事でしょう。ランチを食べようとしても、軽く2,000円位いってしまいます。それと、私が知らないだけかもしれませんが、ロンドン市内にはいわゆる「牛丼チェーン店」的な、格安のファースト・フードショップは探した限りではありませんでした。せいぜい、マクドナルドぐらいですかね。それに、これも有名な話ですが、イギリス料理においしいものはありません。一説によれば、イギリスは18世紀から産業革命を起こしましたが、それに力を入れすぎて料理については、あまり研究が進まなかったらしいです。あくまでも噂に過ぎませんが。

 
しかし、これはやっぱり国民性の違いから来ているんだと思います。例えば、日本人は四季の移り変わりがあるので、それに鍛えられて繊細な味覚の感覚を身に着けたのではないかと思います。それに日本列島は北から南までとても長く、気候風土にも大きな違いがありますし、海に囲まれていること、山岳が多く住める場所が少ないことなどのために、それぞれの地域で独自の食文化が発達したという点もあるかもしれません。それに、もともと日本人の味覚に対する感覚がとても繊細だったということもあるのかもしれません。
 
そう言ってはなんですが、イギリス料理と聞いてピンとくるものはありませんよね。日本なら会席、寿司、うどん、すき焼き、ラーメン、うどん、お好み焼き、たこ焼きなど、ありとあらゆるジャンルの料理があり、それぞれにその道を極めたレジェンドがたくさんいます。イタリアにはにはパスタとピザがありますし、フランス料理にはフルコースの高級料理があります。しかし、イギリス料理といってもピンとくるものは何もありません。あれだけ文化が発達した国なのに、料理が貧しいと言うのは何故なんでしょうか?これは、国民性というか思想の違いなんでしょうね。おそらく、世界中で食に対するこだわりが最も強いのは中国人でしょう。何しろ「四つ脚のものはテーブル以外は何でも食べる」というのが彼らの世界からの評判ですから(笑)庶民が食事を満足に食べられなくなると、革命が起きるというのが中国の歴史で繰り返されてきたことです。
 
それはともかく、ロンドンで食事を取ろうと思ったら、それなりの出費が必要であることを覚悟しておいて方がいいです。私の最大の目的はビートルズの足跡を巡る事だったので、ケチケチ旅行でホテルについても食事についても全くこだわりはありませんでした。ともかく何か腹を満たせればそれで良いと割り切っていたんです。ですから、極力食費は節約して、どうしてもガッツリ食べたいという時を除いては、サンドイッチなどの軽食で済ませていました。日本の牛丼チェーン店の有難みをひしひしと感じました。安い値段でお腹いっぱいになりますもんね。